Vol.393 2023.12.12

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Column

そろそろ真新しいイタリアを巡りたい その7

不思議なことがある。
南国に生まれた自分が南方に惹かれることは常であって、郷里と同じような気候や環境をもつところへ誘われることはこれまでいくつもあった。イタリアに移り住んでからでも定住の地となったミラノではなく、陽光の眩しいナポリやシチリアなどに思いを馳せるということ。

先にも書いたが、ナポリやシチリア、そしてプーリアへは幾度となく訪れている。それなのにカラブリアへ足が向いたことはこれまで一度だってなかった。本土の最南端、いってみればわたしの愛して止まない鹿児島と同じような気象条件にあるだろうと想像に易いところ。食べ物が美味しく、風光明媚であることは伝わってきている情報からも間違いはない。なぜに食指が動かなかったのか大きな謎である。

州境を越えなかった理由として考えられることは、はナポリを抱えるカンパーニャ州への絆の充実していたからである。鹿児島が“東洋のナポリ”と呼ばれてすでに60年。わたしの生まれる前の1960年にはすでに姉妹都市の盟約が結ばれているので自分よりも年長の関係となる。

鹿児島からオーケストラ・合唱を伴いイタリア三大歌劇場のひとつサンカルロ歌劇場でベートーヴェンの第九ナポリ公演を行ったのが2003年であるからすでに20年前になるが、その頃からここを訪れては鹿児島市関連の交渉ごと、通訳などを務めてきたので頻繁な行き来はあった。近郊のポンペイ、アマルフィ、ポジターノ、カゼルタなど自分にとってイタリア本土の最南端はナポリ(カンパーニャ州)であると決まっていたのであろう。もう一歩南へ、という発想がまったくなかった。

そして今になってはじめてこの未踏の地“カラブリア”熱望が浮上してきたわけである。イタリアでやり残してきたことへ着手というわけではないが、ここまで綴ってきた自分の知らないイタリアでの宿題というべきか。やり尽くせるわけではないのであろうが気持ちは高まっている。

カラブリアではここに行きたい。モラーノ・カラブロ(Morano Calabro)、トロペア(Tropea)、そしてロッカ・インペリアーレ(Rocca Imperiale)。モラーノは山岳地帯、その他のふたつは海に面している。

まずはミラノのリナーテ空港から飛び立ち、カラブリア北西にあるラメーツィア・テルメを目指せばいい。そこの空港でレンタカーを手配して、カラブリアを時計とは逆回りにクルリと周る計画まで立てている。

来年の5月下旬あたりが時期的にも自分のタイミングとしてもよいかもしれない。早めに予約できればエアチケット代、レンタカー代込みこみ3万円もあれば十分実現する。
少し先の話にはなるだろうが、未踏の地訪問記をどうかお待ちいただきたい。

トロペア(Tropea)

堂満尚樹(音楽ライター)
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ヨーロッパ音楽の旅
2024年4月以降の予定ツアーのお知らせ♪

2024年4月以降のツアーを下記の通り予定しております。
企画実施が決まり次第、順次パンフレットを作成していきます。
パンフレットを早めにご希望の方はどうぞお気軽にご連絡下さい。

★予定ツアーの一部をご紹介します★
ウィーン滞在 珠玉の音楽紀行7日間<5月出発>
ムーティ指揮ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場C.ティーレマン《ローエングリン》&《フィガロの結婚》鑑賞!


グラインドボーン音楽祭&ロンドン、バルセロナ 珠玉のオペラ紀行9日間<6月出発>
[旅行期間:6月10日(月)~6月18日(火)](予定)
カウフマン&ラドヴァノフスキー《アンドレア・シェニエ》、カウフマン&ヨンチェヴァ&ラチヴェリシュヴィリ《アドリアナ・ルクヴルール》、
グラインドボーン音楽祭で《カルメン》、《魔笛》鑑賞!


ベルリン&ウィーン&アムステルダム 名門オーケストラめぐり11日間 <6月出発>
「ベルリン・フィル」、「ウィーン・フィル」、「ロイヤル・コンセルトへボウ管」公演を鑑賞!


ヴェローナ音楽祭&ミラノ・スカラ座8日間<7月出発>
[旅行期間:7月8日(月)~7月15日(月)](予定)
イタリア・ヴェローナ音楽祭と、ネトレプコ&アラーニャ出演、ミラノ・スカラ座《トゥーランドット》公演を組み合わせた夏のイタリアオペラツアー!


ミュンヘン・オペラフェスティバル&バイロイト音楽祭9日間<7月出発>
[旅行期間:7月29日(月)~8月6日(火)](予定)
カウフマン、ダムラウら、スター歌手が集結するミュンヘン・オペラフェスティバルと、バイロイト音楽祭で新制作《トリスタンとイゾルデ》または
《タンホイザー》を鑑賞!
など・・・

【受付中】
4年ぶりの再開!!
華麗なるメトロポリタン・オペラ!ニューヨーク6日間
<2024年3月13日出発> 

2023-24シーズン後半の注目公演!
リーゼ・ダーヴィドセン&B.ジェイド出演、期待の新演出、ヴェルディの《運命の力》!
2つの不朽の名作《ロメオとジュリエット》(N.シエラ&B.ベルナイム)
《蝶々夫人》(E.ブラット&M.ポレンザーニ)など、
旬のスター歌手らが揃うMETならではの魅力のオペラツアーです。
ご滞在はバスタブ&ウォシュレット完備、和のおもてなしで定評ある観光に至便な「ザ・キタノ・ニューヨーク」をご用意しました。


■ツアー概要■
2024年3月13日(水)~3月18日(月)4泊6日

利用航空会社:全日空
利用予定ホテル:ザ・キタノ・ニューヨーク
旅行代金:798,000円~(2名1室利用エコノミークラスお1人様あたり)
※オペラ3公演チケット込み
※ビジネスクラスの設定もございます

(C) Jonathan TichlerMetropolitan Opera

詳しいご案内は音楽ツアーデスクまでお問合せください。

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